子持ち共働き医師に未来はあるか
医師共働き夫婦である我が家において、最も負担が大きい家事はもちろん子供の世話です。
二人の子供は別々の保育園に通っており送迎に時間を要する、幼く世話が大変、掃除洗濯などの付随した家事も増えるなど全方向的にハードワークですが、何より問題なのは時間的制約です。
基本的に8時に預けて19時15分までにお迎えするのが保育園のルールですが、夫婦どちらかが8時から手術の時や当直の際は非常にストレスです。必然的にもう一方が保育園送迎の任務を遂行することになりますが、緊急手術などで予想外に遅くなることが多々あり、必ず迎えに行けるかかなり不確定なためです。
幸い職場の理解もあり(どうしようもないときは先に帰らせてもらう)、これまでのところは何とかなっていますが、ずっとこの状態が続けられるはずもなく綱渡り状態です。そもそも他の医師の負担も強いています。
子どもが二人以上の医師夫婦がキャリアを積むのは無理ゲー、という話を聞いたことがありますが、確かにその通りだと思います。じゃあどうするのか、、個人的な解決策はまた別の機会に考えるとして、、医療システムの改善でどうにかならないのでしょうか?
病院あたりの医師数が増加すれば、もっと柔軟な運用は可能になります(残業可能な日と不可能な日を設定するなど)。
医師の絶対数は決して急激には増えないため、病院数を減らして病院あたりの医師数を増加させることが一つの解決策かもしれません。が、そんなことは不可能と思われます。公立病院と私立病院が混在するなかで、どちらかだけを廃院にすることなどできないからです(片方に吸収させることはできない)。ただ公立病院同士が合併することは今後あり得るでしょう。
無用な受診を抑制するのが最適なんでしょうが、これは実現困難です。例えば、必ず近くのクリニッを受診してもらい、必要があれば病院に紹介してもらう。時間外受診に追加料金を設定する。救急車を有料化する。などが抑制策でしょうが、医療抑制に働くためこちらも反対意見が出るでしょう。
医師個人のブランド化がすすみ、受診者の選り好みが進むところまで進めば、”だれか分からない医師に診てほしくない、XX医師にかかりたい”、となり、所謂コンビニ受診が大幅に減少し、医療者も利用者もお互い気持ちよく医療インフラから恩恵を受けれるようになるかもしれません。
、、、書いていて荒唐無稽な気がしていましたが、世の変化スピードから考えると100年このシステムが続くとも思えず、50年でも大きく変わっていそうです。10年くらいでほんとにそうなりそうな気もしてきました。そうするともうしばらくの辛抱ですね。しばらくしたら医師夫婦も安心して子育てできる世の中になりそうです。
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